私は3人兄弟で、父には嫌われているとずっと思っていた。

それは姉にずっと言われていたから。

子供の頃からそんな話を聞かされていると、そう思い込んでしまう。

不思議なことに。

反抗もしたことがあるけど、子供が出来て親の立場に立つと、わかることも多い。

GWに父から小さい頃の話を聞いた。

父は3歳の時に小児麻痺を発症したのだそう。

助からない・・・そう言われながら、回復し、副作用もなく今まで元気だった。

父が小児麻痺を発症しても、副作用なく回復できたのは、脳まで達しなかったからだそう。

本当に奇跡だったと叔母も言っていた。

父は

「小児麻痺にかかった時、もう危ないと言われた。あの時に1回命拾いをし、1年前に腸が破裂して危篤状態だったが、それからも回復できた。2回命を落としそうになったのだから、今はできることはいろいろしてみたい。」

といっていた。

でも、抗がん剤を投与して、1週間近くも苦しそうで、癌に効き目がないのなら・・・

いつかは薬もきかなくなる・・・それなら、元気なうちに好きなことをしてほしい。

がんばっている父の前では泣けないけど、こっちが悲しくなる。

辛い思いをして受けている治療の結果が良いものであることを願いたい。